小学校入学!でも先生の話を聞いてない…どうして…?

4月🌸

A君も無事に小学校に入学です。

 

私たちはA君に、

「学校では先生の話を聞かなくてはいけないよ」

「周りを見て、お友達の真似をしてね」

「休み時間になったら遊べるんだよ」

 

家でそんな事を伝えていました。

A君も理解をしていました。

親が先生の真似をしてみたりして、授業の練習をしたりしました。

やっぱり、お母さんが相手なら何も問題はありません。

落ち着きがなくなっても、指摘してあげればお話を聞くことができます。

学校でもきっと出来るはずです。

 

連絡帳にも書きました。

こういった事で保育園の先生から言われていました。

こうやって対処すると言うことを聞いてくれると思います。

先生も注視してくれるとは仰っていました。

 

しかし

 

A君のノートはいつまでも真っ白なままでした。

時間割の書き写しも、他の子は自分でやっていますが、書かれないままでした。

学校にも忘れ物が沢山ありました。

 

 

学校からは電話が毎日のように来るようになりました。

立ち歩いていたり、授業を聞いていなかったりと、出来なかった事を伝えられます。

どうやったらできるようになるかを相談します。

センサリーツールのふみおくんも付けさせてもらいましたがダメでした。

机の場所を変えてもらったり、特定のお友達と机を離してもらいましたがダメでした。

A君とお母さんとで、座っていようと約束してもダメでした。

約束を守らなかったらお母さんが謝りに行かなきゃいけないんだよ、と、夜わざといなくなってみたりして、様子を見ましたがこれも変わらずでした。

 

 

ある日、先生から

「学校に来て見てみていただけませんか」

と言われました。

夫婦共にテレワークだったので合間を縫って交互に見に行きました。

 

そこには、ウォー!と叫んだり、授業中に立ち歩いて職員室やホールで遊んでいるA君がいました。

お母さんを見つけると「はっ」として、教室に戻ったりしていました。

この行動が余計に「できるのにやらない」と捉えられてしまうので、すごく嫌でした。

 

先生には「来ていただくと落ち着くんです、こんなA君は見た事が無かったです、また是非来てください」と言われました。

 

 

どうしてなのだろう…

 

何がいけないのだろう…

 

言えば分かってくれるのに、忘れてしまうのかな…

もっと言い続けないといけないのかな…

 

 

そんな日はA君を褒めることなんてできず、

ああいうことはしちゃダメだよ、とか、

なんで約束したのにできないの、とか、

そんな言葉を使ってしまいました。

(本当は、A君はそんなこと分かっていたのだと思います。でも「クラス」という環境になると、やってしまうんです。)

 

 

 

 

それでも電話が来ない日があって、あぁきっと今日は大丈夫だったんだな、徐々に落ち着いていくんだなと思っていました。

 

 

4月の最後の連休前。

前日は電話がかかってこなかったので、落ち着いているのだろうと思い、

「明日からお休みだから、頑張ろうね。おりこうにできたら、ご褒美だね」

そんな約束をしてしまいました。

 

結果、A君は私たちの期待する行動はできませんでした。

約束をしてしまったがために、より「なんで約束したのにできないの」という思いが強くなってしまい、A君に強く当たってしまいました。

この時はまだ、強く言えば、次からは頑張ってくれるだろうと思っていました。

今までそうだったから。

 

私達はまだ「学校のA君」が理解しきれていなかったのです。

 

 

 

長い4月がようやく終わりました。